イスパニア会第62回例会のご案内
「ノーキャプション漫画は『リンガフランカ』です」

イスパニア会は来る12月3日(日)に第62回例会を開催いたします。前回同様、オンライン併用の対面方式で、例会後は近隣のレストランにて懇親会も企画しております。例会講師は、当会会報に毎回Cartooning for Peaceを寄稿頂いている山井教雄会員が務められます。

◎第62回イスパニア会例会のご案内◎

日 時: 2023年12月3日(日) 
14:30-16:30 (例会)
17:00-19:00 (懇親会)
テーマ: ノーキャプション漫画は『リンガフランカ』です
講 師: 山井教雄氏
会 場 東京外国語大学本郷サテライト4階レクチャールーム
オンラインアプリ: Google Meet(今回はZoomではありません。後日お送りするURLをクリックするだけでご利用いただけます)
例会費: 会 員:無料
非会員:¥1,000
懇親会に参加される方は別途懇親会費をいただきます。(詳細は後報)

【講師より】

朝日新聞の『AERA』と、ル・モンド傘下の週刊誌『Le courrier International』に政治一コマ漫画を20年以上連載しましたが、他の外国誌に転載されることも多く、セリフ、タイトルなど、言葉による説明が一切ない、翻訳の必要がないノーキャプション漫画を描くよう心がけました。  言葉なしのイメージだけで、世界20カ国以上の読者に、私のオピニオン…メッセージを明確に伝えるには、『映画文法』のような『漫画文法』が必要だと考えました。  メッセージは文章ですから、主語、目的語などの『名詞/体言』と『動詞、形容詞/用言』から成り立っています。世の中の形のあるモノ/名詞は描くことができるのですが、抽象名詞、殆どの動詞、形容詞などは描くことができません。古人が二つ以上の象形文字を組み合わせて動詞、形容詞などの会意文字を作ったようなギミックが必要です。それが漫画家のクリエイティビティの発揮しどころであり、読者がノーキャプション漫画を読み解く上での楽しみであると思います。

【講師プロフィール】

1947年東京生まれ。東京外国語大学スペイン語科卒業。 マッキャンエリクソン博報堂入社。テレビCFを企画制作。 1977年渡仏。映画を撮る傍、パリ大学と提携して、日本語、中国語、韓国語のヴィデオメソッドを企画、制作。フランス国立東洋言語文化研究所講師となる。 帰国して朝日新聞週刊誌『AERA』の創刊に参加。国内外の新聞、雑誌に政治漫画連載。 1991年、漫画集『ブーイング(朝日新聞社)』で文春漫画賞受賞。 2000年、フランス、ルーアン市の国際政治漫画フェスティバルでグランプリ受賞。 2003年、ダボス会議メンバーとなる。 2006年、ムハンマド漫画問題で世界が混乱する中、コフィ・アナン事務総長に呼ばれ、『漫画の表現の自由と各国文化の尊重』について国連で会議。NPO『Cartooning for Peace』を立ち上げ、世界各地で世界平和と相互理解を求める漫画展・シンポジウムに参加。

★申し込み方法★

例会への対面参加(講演会の聴講及び懇親会)、或いはオンライン参加ご希望の方は、下記の参加形態と共にお名前と卒年を明記のうえ、11月26日(日)までに以下あてにE-mailにてご連絡ください。

メール送信先: 山川 功 宛  

1. 対面で参加 講演会と懇親会
2. 対面で参加 講演会のみ
3. オンラインで参加 講演会のみ

オンライン参加ご希望の連絡をいただいた方には、11月30日(木)までにGoogle MeetのURLとMeeting ID、パスコードを通知いたします。

現在イスパニア会の会員でない方のご参加も大歓迎で、お誘い合わせの上お運びください。
お問い合わせは、坂本興文までお願いいたします。

◎過去の例会テーマ◎

  • 61回例会「孫に伝えたい-心の航海日誌」
  • 第60回例会「近代バルセロナの芸術-万博、ピカソ、貞奴」
  • 第59回例会「スペイン史と国民史学 ―『スペイン史10講』を上梓して」
  • 第58回例会「ルベン・ダリオと私」
  • 第57回例会「語学研究と地域研究-故原教授と私」
  • 第56回例会「パンデミック下のメキシコで ~子ども、移民、女性」
  • 第55回例会「中南米と新型コロナ」
  • 第54回例会「新生スペインと日西関係」
  • 第53回例会「変動期の中南米情勢を読む」
  • 第52回例会「東京外国語大学スペイン語専攻の120年」
  • 第51回例会「発展途上地域の教育課題ーラテンアメリカを中心に」
  • 第50回例会「スペイン語圏は日本メディアにどのように登場したか」
  • 第49回例会「スペイン語の子どもの本を翻訳するとは」
  • 第48回例会「2つの文化の狭間で」
  • 第47回例会「中南米の帰国子女として」
  • 第46回例会「わが国と世界を結ぶ日系社会」
  • 第45回例会「多様なスペイン語を探求する―現地調査より」
  • 第44回例会「ことばのおもしろさ」
  • 第43回例会「転機のラテンアメリカ〜政治経済情勢を読み解く〜」
  • 第42回例会「フラメンコの夕べ ー逢坂剛氏を迎えてー」
  • 第41回例会「スペイン語史と現代スペイン語とのかかわり」
  • 第40回例会「実演で知るベネズエラの音楽文化」
  • 第39回例会「ニューヨークのメキシコ先住民」
  • 第38回例会「フレデイ前村とイルダ・ガデア〜「新しい人間」を目指した人々と今に受け継がれる想い〜」
  • 第37回例会「スペイン・テネリフェ派のシュルレアリスムについて」
  • 第36回例会「1年間のスペイン滞在を終えて」
  • 第35回例会「スペインとカタルーニャ―近代国家像の模索」
  • 第34回例会「天上の楽器ハープ」
  • 第33回例会「逆さまの地球儀」
  • 第32回例会「スペインの国際関係」
  • 第31回例会「ブラジルと共に35年」
  • 第30回例会「スペイン語世界のうたアフタヌーン・コンサート」
  • 第29回例会「アンダルシア文化の特質について」
  • 第28回例会「坪川真理子氏クラシックギターコンサート:スペイン幻想の調べを堪能する」
  • 第27回例会「藪医竹庵、医療を愚痴る---すぐに役立つ健康の話」
  • 第26回例会「荒井正道先生の卒寿をお祝いする集い」
  • 第25回例会「年金制度の仕組みと当面する課題」